対話6「大正モダンの問題・木村荘八展について」:前編 後編

2013年5月29日(新宿)前編

大正時代、岸田劉生と共に活動し、大正期から昭和初期の東京の風俗を描いた木村荘八を中心に、急速な近代化を押し進めた日本のモダニズム美術の可能性と限界を探ります。

前半は「アバンギャルドとしてのモダニズムの受容からその先へ」といった内容です。なお、後半は「木村荘八の独自性とその限界」となっています。こちらでは東京駅改築の是非、更に美術館におけるコレクションや意志決定の問題まで話が広がります。

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前編:アバンギャルドとしてのモダニズムの受容からその先へ(34M)(MP3)

後編

 

対話中、カタログ図版を参照しています。お持ちの方はどうぞお手元に。

木村荘八の初期(19歳)の作品(Art & Bell by Toraというサイトの画像)
「祖母と子猫」(ゴッホを参照)「母の像」(マチスを参照)(1912)

アカデミズムと印象派の折衷的様式
黒田清輝「湖畔」(1897)

写真術のような工学的「絵画術」の導入
高橋由一「鮭」(1877)

木村様式の傑作(Art & Bell by Toraというサイトの画像)
「牛肉店帳場」(1932)

高村光太郎 緑色の太陽(青空文庫)(1910)

マリネッティによる未来派宣言(1909)

岸田劉生の影響下の作品
「壺を持つ女」(1915)

「襟巻きをせる自画像」(1916)

岸田劉生による“国土の表現”地面と空の境界に注目
「道路と土手と塀」(1915)

木村荘八による“大地”と“静物”
ページ最下部「畑・雑司が谷」(1913)、「青いガラス瓶」(1917)

木村荘八「戯画ダンスホール」(1930)

「浅草寺の春」(1936)

「新宿駅」(1935)


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